箕面自由学園は奮闘が報われず、初戦敗退した。チームを率いるのは女性監督の山田幸恵監督(25)だ。試合前に内野ノックを打ち、戦況をじっくり見守った。

ナインは2回に2点を先制したが、中盤に猛攻で逆転された。7回には5点を奪って意地を見せた。14安打5得点を挙げたが、7回コールド負け。山田監督は「序盤に先制点を取って流れは来たが、自分たちのミスから流れを相手に渡した。選手は最後まで頑張った」と振り返った。

神奈川・相模原市出身で東女体大から19年、同校に赴任。1年間のコーチを経て20年4月に監督に就いた。「(女性であることは)自分のなかでは気にしないようにしています。女性だから、と思われないようにしています」。小学2年から野球を始め、東女体大では軟式の野球部に所属した。指導のモットーは「のびのびと野球をやらせること。選手がやりたいプレーを自由にやらせていきたい」と話した。高校球界でも珍しい女性監督として、夏の甲子園につながる公式戦で初采配。「高校野球に関わるのは人生で初めて。私も去年、味わったことがない試合だった」と話す。来年に向けて、新たな地平に立った。