国学院久我山が帝京を破り、4強入りを決めた。両チーム合わせて20安打の打撃戦となったが、4人の投手の継投でリードを守り切った。

1番の斉藤誠賢外野手(2年)が、リードオフマンとしての活躍を見せた。3打数3安打2打点2四球。計5出塁を果たした斉藤は「チームで一番、出塁率が高くなければいけないと思っています。強打の1番というより、チームに火をつける1番です」と使命感を持って仕事に取り組んでいた。

高い出塁率の裏には、相手心理を読む力がある。「カウント0-3や、1-3の時は振らないようにしています。そうすれば、投手は『嫌だな』と思ってくれるので」と、幅広い視野で打席に取り組んでいる。

1番としての斉藤の仕事っぷりを、尾崎直輝監督(31)は「今は切れ目のない打線が作れています。その中で、斉藤は先頭をきって、塁に出てくれています。彼がチームに勇気を与えてくれていると思うんです」とたたえた。

次戦は決勝進出をかけ、日大三と対戦する。