秋季高校野球宮城県大会の組み合わせ抽選会が26日に行われ、夏の甲子園優勝の仙台育英は、第1シードで9月16日に初戦を迎える。昨秋に続き、各地区予選は中止。66校60チームが参加し、県大会のトーナメント方式で開催する。2回戦以降は有観客で実施。上位3校は来春センバツの重要参考資料となる秋季東北大会(10月10日開幕、山形)の出場権が与えられる。
◇ ◇ ◇
大旗白河越えの歓喜からわずか5日。来春センバツを目指す戦いへ気持ちを切り替える。抽選会に出席した仙台育英・須江航監督(39)は「自分たちを過大評価することなく、一戦必勝で地に足をつけながら戦っていきたい」と、偉業達成にも浮かれたムードは一切ない。初戦は9月16日、登米総合産と古川黎明(れいめい)の勝者と初戦を迎える。足元を見つめながら、先を見ず、目の前の一戦に集中していく。
手探りで新たな船出を切る。選手の疲労を考慮し、新チームは9月以降に始動。8月中は選手個人に任せ、自主練で汗を流しているという。「疲労もありますので、おのおののペースに任す」とリカバリーを最優先。「誰がどのポジションになるかも決まっていません。新主将も選手、スタッフで話し合いながら、チームの方向性を見極めて決めていきたいです」。秋の初戦まで約3週間。焦らずにチーム作りを進めていく。
夏のVメンバーが8人も残り、83年の池田(徳島)以来、史上5校目の「夏春連覇」への期待も高まるが、指揮官は全く意識していない。「(優勝)メンバーが多く残ると言われてますが、精神的支柱だったり、運営の中心は、当たり前ですが3年生です。試合に出ていた選手(下級生の選手)が多いとはいえ、そんなに簡単にはいかない」
ブレずに貫くのは「身の丈にあった野球」。今夏の甲子園で須江監督が何度も言い続けてきたフレーズだ。「夏春連覇とかは言わないです。目の前のことを積み上げてきて夏も勝ち上がってきました。自分たちのスタイルを崩さないで、やっていきたいです」と力を込めた。東北勢の悲願だった日本一を成し遂げた仙台育英の新ストーリーが始まる。【佐藤究】

