清原ジュニアの1発が勝利を呼んだ。慶応(神奈川)は巨人などで活躍した清原和博氏を父に持つ、清原勝児内野手(1年)の勝ち越し2ランで勝利。「タイミングを大事に、いつも通りセンター返しを意識した結果でした」。18年以来のセンバツ出場に1歩前進し、笑顔を見せた。

1-1と同点の4回1死一塁。3球目を振り抜くと、打球は弾丸ライナーで左翼席ポール際へ一直線。勝ち越しの2ランとなり、スタンドで観戦した父も大興奮。右手を高く突き上げ、ガッツポーズを見せたと、笑顔で拍手を送った。

7回1死の第4打席でも二塁打を放ち、父は再び拍手を送った。清原は「高校に入って初めて(生で本塁打を)見せることが出来た。こうやって見にきてくれるのはうれしい。お父さんにいいところを1試合でも多く見せられるように、頑張りたい」と話した。

2回戦は25日、地元開催の1位でスーパーシードを獲得した昌平(埼玉)と対戦する。ここで勝利すれば、センバツ出場に当確ランプがともる。「次の試合も勝って、甲子園に」と意気込んだ。

◆清原勝児(きよはら・かつじ)2005年(平17)5月1日、東京都生まれ。幼稚園年長から野球を始め、小学時代はオール麻布でプレー。小6時、ジャイアンツジュニアに選出。中学時代は世田谷西シニアでプレーし、慶応では今秋からメンバー入り。名前の由来は「勝つ、こどもで勝児」。173センチ、80キロ。右投げ右打ち。兄は慶大2年の正吾内野手。

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