第105回全国高校野球千葉大会(7月8日開幕)の組み合わせ抽選会が14日、千葉市内で行われた。ドラフト候補に挙がる幕張総合の最速150キロ右腕、早坂響(おと)投手(3年)は、順調に勝ち進むと16強で専大松戸と対戦する可能性があり、同校の最速151キロ右腕、平野大地投手(3年)との投げ合いに、闘志を燃やした。

150キロ超右腕対決に、早坂は胸を躍らせた。「まずはそこまで勝つことを目標に。平野君と投げ合えたらいいな」。専大松戸・平野はセンバツ8強。反対に早坂は、今春に彗星(すいせい)のごとく現れ、実績はまだ0に近い。「場数も違うし平野君の方が能力は高い。でも、持っている力を出し切って勝ちたい」。新たな歴史を築くヒーローになる。

本格的な投手転向からわずか9カ月。飛躍的な成長に誰もが驚く。左足を勢い良く高く上げ「ジャンプするイメージ」の素早い体重移動で、体全体のバネを使って力強い球を繰り出す。今春県大会で148キロを計測し、5月13日の練習試合で150キロをマークした。

捕手として入学し、柳田大輔監督(40)も「こんな選手になると思っていなかった」と話す。昨秋までは控えの捕手としてベンチ入りし、練習試合で投手の数が足りなくなると敗戦投手として登板していた。昨秋の県大会終了後、柳田監督から本格的な投手転向を勧められた。プロ野球選手も指導するスポーツトレーナーの北川雄介氏に体の使い方を教わり、才能が一気に開花した。

今は、マウンドから聞こえる声援が心地よい。転向当初は制球が定まらず「自分がマウンドに立つと『また四球か』と、みんなのため息が聞こえるようだった」が、体の開きを抑えた投球フォームを身につけて制球力が増すと、投手の楽しさを知った。「みんなに迷惑をかけた分、取り戻せたかな」と、自信をつけた。「今夏は155キロを投げたい」。早坂の進化は止まるところを知らない。【保坂淑子】

◆早坂響(はやさか・おと)2005年(平17)7月26日生まれ、千葉県松戸市出身。小1から高塚新田ラークスで野球を始め、中学は松戸五中でプレー。幕張総合では1年秋から捕手、3年春は投手としてベンチ入り。50メートル6秒、目標とする選手は日本ハム伊藤大海。176センチ、68キロ。右投げ右打ち。家族は両親と姉。