4月から作新学院の監督に復帰した小針崇宏監督(42)が、復帰後初勝利を飾った。
13安打9得点の打線と、2投手で2安打1失点の継投、投打にかみ合い7回コールド勝利。
同監督は、指導に「危険行為」があったとして昨年6月から謹慎処分となっていた。3月には一時、中等部の軟式野球部監督についたが、作新学院高等部の硬式野球部監督に就任した増渕洋介氏が心身の不調を訴えたため、小針氏が4月、再度高等部の監督へとカムバックすることになった。
16年夏の甲子園で54年ぶりの優勝に導いた名将が再スタートを切った。小針氏は試合後の第一声で、野球の原点を口にした。「いろいろな意味で自分自身を見直す期間をいただいた。高校野球に対しての自分の今までの考え方、選手への指導の在り方。原点に立ち返り、グラウンドでの練習、指導について原点を見直して、足元を見直して。昨年の3年生たちが成し得なかった目標をもう一度見直して。この春から選手たちと共に、また自分も磨きながら、指導をさせていただいております」。丁寧にあいさつをした。
久しぶりに戻ったグラウンド、高校生の姿に、心を奪われた。「高校生の成長を感じた。彼らと過ごす時間は、改めて大切な時間」。復帰後、わずかな日々も、選手たちとのコミュニケーションを大事にした。昨年春の関東大会、横浜戦以来となる采配も、選手たちとアイコンタクトを交わした。ベンチでは、すぐにその答え合わせをしながら1つ1つ実戦の中から学んでいった。「野球に携わらせてもらうありがたみを感じています」。迎えた初勝利に、元気よく笑顔で校歌を歌う選手たちを見つめた。
目指す甲子園、夏はすぐそこだ。初戦で選手たちに出した課題は「1打席目を集中して入っていこう」。下半身を使い、ファーストストライクをしっかりと振りに行く意識を徹底させた。選手たちは積極的にバットを振り、初回から得点を重ねた。「現状のチームの力を確かめ、それをどのように発揮させていくのか」。強打の作新学院復活へ。新たな小針野球がスタートした。

