夏の甲子園に出場する花巻東(岩手)は4日、兵庫県内でシート打撃やマシン打撃などの練習を行った。

投げては最速145キロのエースで、打線でも5番に座る北條慎治投手(3年)が、二刀流で存在感を放つ。打撃センスを買われて左翼で出場することも多いが、投打で活躍したい思いは強い。「ピッチングで貢献したいですし、チャンスの場面ではクリーンアップとして打てるように頑張りたい」と力を込める。

岩手大会では勝負強さを発揮した。全5試合に出場して打率3割1分6厘、1本塁打、8打点。3回戦・水沢商戦で2点を追う7回に起死回生の同点2ランを運ぶと、準決勝・盛岡一戦では同点の7回に勝ち越し2点適時二塁打を決めた。決勝・盛岡三戦は主将の千葉柚樹内野手(3年)に代わり4番で起用されると、先制の2点適時打を放ち、優勝への流れをつくった。

ここぞの場面で殊勲打を放ち、甲子園出場に導いた北條だが、岩手大会前の佐々木洋監督(48)からの指摘が覚醒のきっかけになった。以前はアウトステップして打つ癖があったというが、指揮官とともに自身の打撃動画を見ながら改善。「それを直したら打てるようになった」と振り返る。

甲子園初戦は8日に宇部鴻城(山口)と対戦する。「チャンスの場面で打つことはもちろんですし、投げることになれば恥のないような完璧なピッチングを目指し、チームの役に立ちたい」。投打で大車輪の働きを誓う。【山田愛斗】