奈良大付は18年以来2度目となる夏の甲子園出場まであと1歩だった。

プロ注目の遊撃手で、投手としても3回戦で完封した岸本佑也内野手(3年)が先発した。

初回は無失点に抑えたが、2回に1点の先制を許すと、3、4回に2点ずつ追加点を入れられ降板。自己最速タイの147キロを計測したが、3回2/3 5安打1奪三振5失点(自責3)だった。2番手の山野武士投手(3年)は打たせて取る投球で4回1/3 1安打無失点の快投で点差を広げなかった。

4回で5-0だったが、全く諦めなかった。グラウンド整備明けの6回、先頭の豆越陽人(はると)内野手(2年)が中前打で出塁すると、岸本も続き無死一、二塁。4番の森央真(おうま)外野手(2年)が中前適時打を放ち3連打で1点を返した。その後2死二、三塁から山本兼蔵内野手(3年)の中前2点適時打で、一気に2点差まで詰め寄った。岸本も本塁生還後に喜びを爆発させた。8回にも山本兼の適時打で1点を返し1点差。球場は奈良大付のムードだったが、9回は3者凡退に抑えられ、反撃及ばずに敗れた。岸本は4打数1安打だった。

「ここで打てよ、奈良大付」などの大きな声援で選手たちを後押しした応援席にあいさつした後に泣き崩れる選手もいた。岸本はやりきった表情で「悔しいっていうより、最高の試合ができたのでよかった」と話し、高校野球生活を「最高の場所で、最高の決勝にも来られたので、もう何も言うことないです」と振り返った。仲間について「今まで一緒にやってきて、最後まで一緒に野球をやれた。今までありがとう、という気持ち」と明かした。

この試合もプロ5球団のスカウトらが視察に訪れた。進路や投打の希望については明言しなかった。

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