履正社(大阪)は6-2で享栄(愛知)を破り、祖父と父がプロ野球選手の主将、辻竜乃介内野手(3年)が父超えの甲子園1勝をマークした。
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勝利の校歌を歌い上げると、履正社の辻主将は一塁側アルプスへ駆け出した。控えメンバー、歴代OB、保護者らからの歓声を浴び、右手を振って応えた。23年以来3年ぶりの初戦突破。自身にとっては“親父超え”の甲子園1勝でもあった。
「お父さんも甲子園では勝利できなかった。そこは履正社高校の誇りを持って1勝することができた。お父さんに勝てたかな」
西武の辻竜太郎2軍野手チーフコーチ(50)を父に持つスラッガー。父は松商学園で92、93年夏に甲子園出場を果たすも、いずれも初戦で涙をのんだ。試合前は「力まず、楽しんで自分たちのプレーをしてこい」のメッセージをもらった。尊敬する父からのエールに、燃えないわけがなかった。甲子園初打席でいきなり快音を響かせた。
1点を追う2回先頭の第1打席。わずか2球で追い込まれるも、4球目をセンターへ運んだ。「2ストライクから、いいアプローチができた」。真ん中高めの直球を振り抜いた。親子二代、ともに4番打者として聖地で安打を記録。この一打がチームに同点を呼び込んだ。
親子での特訓は日課だった。小、中学生の時は毎日のようにキャッチボール。基礎の重要性を学び、父の教えが今につながる。さらに祖父で故哲也さんは元中日の外野手だ。祖父から父、父から子へ-。プロ野球選手のDNAを受け継ぐ。
目標は19年以来の日本一。「4番打者として自分のスイングをしたい」。絶対的な中軸として、ここぞの一打に徹する。【佐藤究】
○…履正社のエース木村が167球の完投劇を演じた。9回8安打2失点(自責1)。チーム3年ぶりの初戦突破に貢献し「体力には自信がある。疲れは感じなかった」と胸を張った。初回に1点を先制されるなど、3者凡退は2イニングのみ。計7四死球を与えながらも、要所で踏ん張った。「抑えないとと思って投げていました。焦りはなかったです」と強心臓ぶりを発揮し、再三のピンチを切り抜けた。

