智弁和歌山(和歌山)が健大高崎(群馬)を4-3で破り5年ぶり4度目の日本一に輝いた。
智弁和歌山の“卵焼き職人”こと楠本龍生内野手(3年)が、後継者に後輩2人を指名した。
「理由はいつも毎朝3人でやっているので」
1年時からナインの食事作りも担ってきた。寮生活では中谷監督の夫人で寮母の千保子さんと厨房に入り、朝から卵焼き機を2つ使って巻き続ける。ここに2年の井本と1年の川村が弟子入り。3人で行うのが日課になっていた。「(腕前は)僕の完成度には達してないですけどどんどんうまくなっている」。極意の「しっかり油を塗って焼き加減を見ながらきれいに回す」ことも伝授中だ。
楠本は今夏の甲子園で打率3割5分をマークし、強打の智弁和歌山打線をけん引。準決勝の横浜戦で最速157キロ右腕の織田から勝ち越し3ランも放った。「この経験が大学での(野球)にもつながってくる」。初代“卵焼き職人”が新たなステージに向かう。

