横浜高で甲子園春夏5度の優勝を誇り、通算51勝を挙げた渡辺元智さんのお別れの会が14日、横浜市内で行われた。渡辺さんは8月17日に81歳で死去した。教え子でもあり、あとを継いで横浜の指揮を執る村田浩明監督(40)が取材に応じ、惜別の言葉や今後のチーム作りへの思いなどを語った。
弔辞をよんだ村田監督は恩師とのお別れに「当たり前が当たり前じゃなくなってしまったっていう。いつも練習試合とかもそうですし、公式戦の前も来てもらったりとか、連絡したりとか、今日はどうでしたこうでしたって当たり前のように連絡していたんですけど、そんな当たり前がもうできなくなっちゃって。今、空を見て、渡辺監督さんが絶対グラウンドで、空ね、我々を見守ってくれてるから、必ず空を見て。まずは目標がね支配するっていう言葉で、グラウンドは数々の選手たちが成長した場所なので。その思いをしっかり持って、まず練習に入ろう。それはもう選手たちもそうですし、僕たち指導者もそういう精神で毎日入っています」。
約2年前に県大会でライバルの東海大相模に敗北した際に叱責を受けたエピソードなども明かし「本気の目で怒られて、それが僕を変えてくれた言葉だったので。監督さんのメッセージとしては、横浜高校はそんな甘くないんだぞ。絶対勝たなきゃいけない。村田とやりたいと入ってきた子たちなんだから、やっぱり育てて、もっともっと強くして。チームワーク、スタッフも一体となってやってかなきゃいけないんだっていうメッセージをくれたなと思っています」と話した。
お別れの会にはプロアマの関係者が多く集まった。横浜OBの愛甲猛氏、DeNAの鈴木尚典コーチ、筒香嘉智、度会隆輝、ソフトバンク近藤健介、日本ハム浅間大基、万波中正、元ロッテの成瀬善久氏らが参列した。高校野球界からも明徳義塾(高知)・馬淵史郎監督、前帝京監督の前田三夫氏、前日大三監督の小倉全由氏、大阪桐蔭・西谷浩一監督ら多くの関係者が集まった。

