<高校野球福岡大会:沖学園3-2福岡工大城東>◇11日◇2回戦◇大牟田延命

 プロが注目する逸材が早くも姿を消した。巨人笠原の弟でドラフト有力候補の福岡工大城東の笠原大芽投手(3年)は3安打3失点で敗退。甲子園の夢をかなえられないまま最後の夏の幕を閉じた。

 甲子園の夢にはとうとう届かなかった。福岡工大城東の笠原は沖学園に敗れ、2回戦で姿を消した。許したのはわずか3安打。すべて四球の後に安打を許し得点に結びつけられた。11奪三振で敗戦投手となった。

 「調子は悪くなかったけど、真っすぐの走りが良くなかった。カウントを悪くして取りに行った球を打たれた」

 気丈に涙をこらえて投球を振り返った。元プロの父と巨人投手の兄の期待を背負って甲子園を目指していた。甲子園に行って堂々とプロ入りを決めたかっただけに、心残りがある。

 「家族にいろいろしてもらったのに、こんな結果で申し訳ないです。プロに行きたいけど、進学も考えながら進路を決めたい」と慎重に話した。