メジャーのオフシーズンで、最大イベントの「ウインターミーティング」が、4日(日本時間5日)からテネシー州ナッシュビルで開催されます。大谷翔平投手(29=エンゼルスFA)をはじめ、オリックス山本由伸投手(25)、DeNA今永昇太投手(30)らメジャー移籍を目指す日本人選手の交渉も一気に進展するのではないかとみられています。

「ウインターミーティング」と言っても、国連や国会のように大会議場で演説し、激しい議論を交わすわけではありません。メジャーだけでなく、マイナーの関係者、メディカル、営業部門をはじめ各セクションのスタッフ、さらに代理人、日本や韓国など他国のスカウト、野球グッズ関係者、米国中のメディアらが、広大な敷地を持つリゾートホテルに集結。それぞれが異なる思惑を持ちつつ、あいさつを交わし、多種多様な情報交換をするのが恒例となっています。

そんな会場内で、各球団のGMら編成担当や大物代理人グループは、広々としたスイートルームを確保し、複雑な交渉を進めます。かつては、電話やファクス、対面交渉がメインでしたが、近年は携帯電話やタブレットで細かい連絡を重ねるほか、オンラインでも対面交渉を繰り返すようになりました。多忙を極めるGMや複数の大物FA選手を抱える代理人らは、スイート内に缶詰め状態になることも多く、食事はほぼルームサービスで済ませるなど、早朝から深夜まで激しい折衝を繰り返しています。その一方で、ロビー内を頻繁にうろついたり、屋外へジョギングに出かけるGMや編成担当がいれば、その球団は大きな動きがないと予想されるわけです。

期間中には、「殿堂入り表彰」の発表や会見、各監督の会見、「ルール5ドラフト」などの公式行事が予定されるほか、トレードショー、各メーカーなどのワークショップ、セミナーのほか、ジョブフェア(就職フェア)などのイベントも行われます。ラフな服装の関係者もいれば、スーツ姿で面接に臨む若者も多く見られるため、会議というよりも、大規模な「コンベンション」と表現した方がいいのかもしれません。

ただ、今オフのFA市場は先発投手の動きが例年以上に速く、大型トレードを含め、一気に加速化する可能性はありそうです。世界中が注目し、プロスポーツ史上最高額とも言われる大谷の契約が期間中にまとまれば、会見場に姿を見せる可能性も、まことしやかにウワサされています。

いずれにしても、この4日間は、これまでにないほど膨大な量の情報が飛び交うことになりそうです。【四竈衛】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「四竈衛のメジャー徒然日記」)

山本由伸(2023年11月28日撮影)
山本由伸(2023年11月28日撮影)