日刊スポーツ・MLB専属カメラマンの菅敏(すが・さとし)カメラマンが、シーズン後半もドジャース大谷翔平を密着取材。彼の「魅せる」特別な瞬間や表情を、選りすぐりの写真とともにその舞台裏を語ります。
◇ ◇ ◇
10月9日、ロサンゼルスでの地区シリーズ第4戦、ドジャース対フィリーズ戦。先発のタイラー・グラスノーが好投し、3番手の佐々木朗希投手が8回から10回までの3イニングを無安打無失点に抑える、まさにシビれる展開となりました。
延長11回。ベンチでは、グラスノー・山本・大谷・スミスコーチ・佐々木と並んで試合を見守っていました。
マックス・マンシーが安打を放ち、2死一、三塁のチャンスを迎えると、ベンチの空気は一気に張り詰めます。固唾をのんでフィールドを見つめる選手たちの中で、ひときわ明るい笑顔を見せていたのが大谷さんでした。
山本さんの顔に手を当てて笑いを誘うと、グラスノーも佐々木さんも思わず笑みを浮かべ、ベンチの緊張がやわらぎました。
やがて満塁となり、サヨナラの瞬間をネクストバッターズボックスで見届けた大谷さん。歓喜の輪の中に飛び込み、満面の笑顔で仲間と抱き合いました。
どんな極限の舞台でも、ベンチには常に明るい空気をつくる大谷さんがいます。「元気があれば何でもできる」と名言を遺した方もいましたが、「笑顔があれば勝負にも勝てる」と大谷さんの姿を見て思います。
もしこの試合に敗れていれば、第5戦は大谷さんが投手兼DHとして先発予定でした。そんなプレッシャーさえ、彼は楽しんでいるように見えました。【カメラマン・菅敏】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「カンビンのWEEKLY SHO!Time!!」)





