大リーグはロックアウトにより、キャンプ開始の遅れが懸念されています。とはいえ、今季もエンゼルス大谷翔平投手(27)ら日本人選手以外に、話題は盛りだくさんです。「2022年大リーグの見どころ」として、3回シリーズで紹介します。
まず、新労使協定でどういう新ルールが定められるかに注視です。それによってチームが戦力補強に資金を投資せず、翌年のドラフト上位指名権を狙う、いわゆるタンキング問題が解決します。そしてナ・リーグがDH制を導入し、出場チーム数などポストシーズン拡大となれば、各チームの戦力状況やペナントレースにも影響を及ぼしそうです。
それでも、ヤンキースやドジャースといった東西の名門は、今年も世界一を目指すことを義務づけられるでしょう。人気球団以外では、今世紀初のワールドシリーズ連覇に挑むブレーブス、「本塁打が出にくい」本拠地球場へ改修工事に着手したオリオールズなども、関心を集めそうです。
チーム名称を変更して、新たな歴史をスタートさせる球団もあります。インディアンスは今年から「ガーディアンズ」になります。先住民を指す従来の名前は1915年から使用され、映画「メジャーリーグ」でもおなじみでしたが、人種差別撤廃への意識から批判が強まりました。大リーグ史上最も世界一から遠ざかっているチームが、新愛称で再出発します。
戦力アップという点では、球団創設60周年を迎えたメッツに注目しています。ロックアウトの余波で昨年12月から移籍交渉が凍結されていますが、その前に戦力補強に成功した球団の1つ。特にFA市場最大の目玉投手だったマックス・シャーザー(37=前ドジャース)と3年1億3000万ドル(約143億円)、単年平均では史上最高額4333万ドル(約47億6700万円)の大型契約が話題となりました。
メッツはさらに、大リーグ監督歴20年のバック・ショーウォルター氏(65)を新監督に迎えました。ヤンキースなどで通算1551勝を挙げた実績を持つ名将が、昨年ナ・リーグ東地区3位の再建に着手します。彼がサイ・ヤング賞に3度輝く剛腕シャーザー、同2度の右腕ジェイコブ・デグロム(33)の「最強2枚看板」の能力をどう引き出すかは見どころです。ちなみに、今後も先発投手の補強をもくろんでいるとの報道があり、菊池雄星投手(30=マリナーズFA)も獲得候補の1人で挙がっています。また、広島からポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す鈴木誠也外野手(27)獲得の可能性もあり、日本のファンにとっても目が離せません。【大リーグ研究家・福島良一】




