いよいよ、16日(日本時間17日)にMLBのオールスターゲームが開催されます。今回はテキサス州アーリントンが舞台で、1995年以来2度目の開催となります。95年のオールスターと言えば、ドジャース1年目の野茂英雄投手が日本人として初出場。しかも、いきなり新人で先発の栄誉を担い、2回1安打無失点の快投を演じました。
今回はドジャース大谷翔平投手が、4年連続4度目の先発出場します。また、日本人ではメジャー1年目のカブス今永昇太投手が初選出されました。やはり最大の注目は、今やオールスターの顔となった大谷です。
2021年はア・リーグの「1番DH兼先発投手」で出場。オールスター史上初めて投打同時出場の“リアル二刀流”選手として臨み、投手としては1回無失点に抑えて勝利投手。打者では二塁ゴロ、一塁ゴロに倒れ、2打数ノーヒットでした。
22年も「1番DH」で出場し、ナ・リーグの先発クレイトン・カーショー(ドジャース)から初回第1打席初球を中前にはじき返し、球宴初ヒットを記録。第2打席は四球で出塁し、1打数1安打1四球でベンチに下がりました。
昨年は2番DHで出場し、第1打席は空振り三振。第2打席は四球で交代しました。
今回のオールスターゲームで、まず注目したいのは打順です。15日(日本時間16日)の共同記者会見で、昨年ナ・リーグ優勝したダイヤモンドバックスのトレイ・ロブロ監督(元ヤクルト)が先発ラインアップを発表します。
私の予想はズバリ1番です。昨年メジャー史上初の「40本塁打&70盗塁」を達成したロナルド・アクーニャ(ブレーブス)、同僚のムーキー・ベッツがいずれもけがで欠場。そこで全米中のファンも、1番大谷を期待しています。なぜなら、大谷の初回先頭打者ホームランを見たいからです。
これまで、オールスター史上では6本の先頭打者ホームランが出ています。最近では15年エンゼルスのマイク・トラウトが先頭打者弾を放ち、2年連続でMVPに輝きました。しかし、私が最も印象に残っているのは、1989年に当時野球とフットボールの兼業選手として一世を風靡(ふうび)したボー・ジャクソン(ロイヤルズ)の先頭打者アーチです。また、2回には二盗を決め、オールスター戦ではウィリー・メイズ以来の本塁打&盗塁で、見事MVPを獲得しました。
それと注目して欲しいのが、20年に開場したレンジャーズの新しい本拠地球場グローブライフフィールドです。昨年6月12~15日に当時エンゼルスの大谷は同球場で4試合4本塁打。いずれも大事な終盤で特大アーチを放ち、特に14日は左打者の逆方向弾としては、計測史上最速の打球速度約187キロの弾丸ホームランを打つなど、相性のいい球場と言えます。
その約1カ月後、私は同球場を訪問しました。レンジャーズのブルース・ボウチー監督に会って尋ねると、メジャー監督歴26年の名将が「あんなホームランは見たことがない」と驚嘆していました。「アーロン・ジャッジ(ヤンキース)以上のパワーだ」と言わしめました。
07年にマリナーズのイチローが、球宴史上初のランニング本塁打で、日本人初のMVPに輝きました。今度は大谷に日本人初のフェンス越えホームランと、あわよくばヒットと盗塁も決めて、日本人2人目のMVPを期待したいものです。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt’s showtime!」)




