7月31日の期限を直前にして、MLBでは今シーズンもさまざまなトレードが繰り広げられたが、自身がトレードされたことを知らず、乱闘に参加し、退場処分を受けた選手がいる。レッズからインディアンスへ移籍したヤシエル・プイグ外野手だ。

キューバ出身のプイグは2013年にドジャースでメジャーデビューし活躍、2014年にはオールスターにも選ばれている。昨年レッズにトレードされていた。

問題の30日に行われたレッズ対パイレーツ戦は荒れた展開となり、9回表2死の場面でマウンドに立っていたアミール・ギャレット投手が興奮し、カイル・ファーマー捕手などがなだめようとしたものの、ギャレットはパイレーツのベンチに突進してしまう。それをきっかけに両チームの選手はベンチを空にする大乱闘が起こった。

4番右翼で出場していたプイグも相手選手に詰め寄り、自分たちの投手を守ろうとし、それをチームメートに必死に阻止されるという展開に。結局プイグやギャレットなど両チーム5人の選手が退場処分となった。

そしてこの乱闘と退場がプイグがレッズのユニホームを着て行った最後の行動となったのである。その直前にプイグを含む計7選手が絡む三角トレードが成立していたのである。

レッズからプイグを含む2選手がインディアンスに移籍し、さらにインディアンスはパドレスから今季27本塁打のフランミル・レイエス外野手ら3選手を獲得した。インディアンスからレッズには4年連続2桁勝利で昨シーズン防御率ア・リーグ2位のトレバー・バウアー投手が移籍している。パドレスはレッズからマイナー外野手を得ている。

トレードは乱闘が起こる前に成立していたが、プイグは知らなかったという。試合後プイグは「ここのチームメートを寂しく思う」と別れを惜しんだものの、「新しいチームでベストを尽くし、プレーオフ進出を狙う」と前向きなコメントをしている。

トレード期限直前のトレードは、プレーオフへの補強や来シーズンに向けての再建など毎年さまざまな思惑が絡まり、さまざまなドラマが生まれるものだが、乱闘で退場を受けての別れというのはかなりユニークといえるかもしれない。