現地17日、パイレーツのクローザー、フェリペ・バスケス投手が13歳の少女に対する淫行の疑いやコンピューター上での児童ポルノ所持などで逮捕されるという事件が発生した。フロリダ州の法執行部が発表したもの。18日に地元紙ピッツバーグ・ポストガゼッタの電子版が報じたところによるとバスケスは淫行を認める供述をしているという。

MLB公式サイトなどによると警察はフロリダ州に住む当時13歳で、現在15歳の少女と性的関係を持っているとの情報を得て8月から捜査を開始したとのこと。SNSで連絡を取り合い、17年8月のナイター前にバスケスの車で性行為目的で少女と会ったとされる。またシーズン後にも同様に会うと発言したとか、少女の母親がバスケスからのメール、写真、動画を発見したとの報道もある。ペンシルバニア州警察は17日にピッツバーグのバスケスの自宅を捜索し、複数の電子機器を押収したことも発表した。

ベネズエラ出身で現在28歳のバスケスは2015年にナショナルズでメジャーに昇格。2016年にトレードでパイレーツに移籍すると翌年からクローザーを任され、21セーブを記録。昨年は37セーブを挙げる活躍を見せ、去年、今年と2年連続でオールスターに選出されている。今シーズンは5勝1敗28セーブ防御率1.65と好成績を残していた。今後2年間で1300万ドル以上を受け取る契約も結んでもいたのである。

現在バスケスはペンシルバニア州警察で拘留されているが、今後フロリダに身柄を送られて複数の罪状で起訴される見込みだ。

パイレーツののフランク・コネリー球団社長は「本日、フェリペ・バスケスに関する警察の捜査、それによる逮捕について知りました。我々はこの件、容疑について大変深刻に受け止めています」との声明を出している。またリーグから「休養」を与えられたことを発表している。

チームの守護神として君臨していたバスケスだが、10日にはチームメートのカイル・クリック投手とロッカールームでけんかをし、クリックが指を負傷してシーズン絶望となる騒ぎも起こしていた。

罪を認める供述をしているということで今後のバスケスの道はかなり厳しいものになるのは確実だ。さらにパイレーツとMLBがどのような対処をするのかにも注目が集まることになる。