低迷し、新スタジアムと本拠地移転を巡ってゴタゴタが続くアスレチックスに対し、地元ファンが意外な方法で抗議の声を上げている。
オークランドのファングループ、「ルーツド・イン・オークランド」(オークランドに根差す)は6月13日のレイズ戦で、「逆ボイコット」を行うことを呼びかけているのだ。これは試合観戦を拒否するのではなく、逆に試合会場に足を運ぶことで、チームオーナーが市とチームへのコミットメントを示してくれるなら、自分たちがチームをサポートする意志があることを示すのだという。
アスレチックスは現在オークランド市とウォーターフロントに新スタジアム建設を含む120億ドル規模の大規模再開発で交渉を進めている。しかし港湾団体などの反対もあり、なかなか進展しない。その一方でチームは、ネバダ州ラスベガスへの移転も検討しており、現在2カ所が候補に挙がっている状況だ。
そんな中、チームの状態は最悪だ。2018年から2020年まで連続してプレーオフに進出したものの、それ以降主力選手のほとんどがトレードで放出され、戦力は低下。昨シーズンは60勝102敗でMLB最下位の成績に終わり、今シーズンも19日までで3勝16敗とやはり最下位となっている。
14日のメッツ戦で6対17と大敗した際にはマーク・コッツェイ監督が「競争できない環境にいるように感じる」と投げやりな発言をしたほどだ。実際、アスレチックスの今シーズンの年俸総額は6015万ドルでMLB最下位、トップのメッツが3億4653万ドルで6倍以上の差があるのだから、こんなふうに言いたくなるのもわかる。
そんなチームに対し人気も低迷し、昨シーズンのホームゲーム平均観客動員数は9973人とMLB最下位を記録、今シーズンもここまで11試合で1万926人とやはり最下位を突っ走っている状況なのだ。
こうした状況に対し、ルーツド・イン・オークランドは、「私たちのグループはジョン・フィッシャー・オーナーとデイブ・カバル社長によって不当に扱われることにうんざりしている多くのAズ・ファンで構成されています」とコメント。逆ボイコットに関しては「我々はファンがオークランドにいることを示すためにここにいます。必要なのは、成功するチームを作ることに専念しているオーナーだけです」と語っている。
アスレチックスはファンの支持を取り戻し、オークランドで新スタジアムを得てとどまり続けることができるだろうか。




