開幕を傘下3Aアイオワで迎えたカブス川崎宗則内野手(34)が8日(日本時間9日)、メジャーに緊急昇格した。前夜のダイヤモンドバックス戦で外野手のシュワバーが、左足首、左膝を負傷。この日のMRI検査で今季絶望の大ケガと判明し、15日間の故障者リスト(DL)入り。控え野手に厚みを加えるため川崎が招集された。

 前日、アイオワ州デモインでマイナーの開幕戦に出場した川崎は、この日早朝に昇格を告げられ、午前中に同地を出発。アリゾナ州フェニックスに遠征中のチームに合流し、同僚に「アイム・バック(戻ってきたぞ)」などと、元気にあいさつを交わした。「驚きました。またメジャーの舞台で野球ができる。こんなにうれしいことはない」。試合は、2-2の同点で終盤に突入。延長に入れば10回表に先頭で代打出場する予定だったが、9回裏にサヨナラ負けを喫し、今季初出場はお預けとなった。カ軍の開幕連勝は「3」でストップ。それでも「チームの雰囲気はいいですし、また明日です」と、前向きに話していた。(フェニックス=四竈衛)