日本ハムの大谷翔平が今オフの米大リーグ移籍の際に利用し、日米両球界で改正を協議しているポスティングシステムの発効が来月初旬になる見通しになった。大リーグ機構(MLB)のダン・ハレム法務担当責任者が15日、オーナー会議が開かれたフロリダ州オーランドで明らかにした。

 AP通信によると、新制度は従来通りで、NPB球団が譲渡金の上限を2000万ドル(約22億6000万円)に設定し、支払う意思がある全てのMLB球団が選手と交渉できる。

 ハレム氏はMLBと日本野球機構(NPB)では大筋合意に達したとしている。最終的には大リーグ選手会との合意も必要で、今後1週間以内に会合が行われる。16日までのオーナー会議では承認の投票を実施せず、同氏は「(選手会と合意後の)電話会議でオーナーの承認を得られれば、新制度が発効される。NPB球団から選手がポスティングされるのは12月初旬になる」と語った。

 ポスティングシステムはNPB球団の選手が海外フリーエージェント権取得前に米球界に移籍可能な制度。従来の制度は10月いっぱいで失効した。