ポスティング制度でメジャー挑戦を目指してきた日本ハム大谷翔平投手(23)の移籍先が8日(日本時間9日)、エンゼルスに決まった。

 エンゼルスのビリー・エプラーGM(42)が8日、地元ラジオで4日夜に行った大谷との交渉秘話を明かした。時間は2~3時間で、球団からは名物オーナーのモレノ氏ら球団経営陣、エプラーGMら編成幹部、スポーツ科学とパフォーマンス担当部長、寺田球団トレーナー兼通訳ら8人が参加。オーナー直々に熱意を伝え、大谷の反応も良かったという。同GMは「オーナーの話を聞き、安心していたようだ。球団には家族的な雰囲気があり、その一員になることに居心地良さを感じたと思う」と振り返った。テレビ電話で参加したリーグMVP2回のトラウトは、大谷に「僕もその場にいたかったけど今週結婚式があるので、たくさんの人たちをハッピーにしなければならないんだ。でもあなたと話をしたかった」と言葉をかけた。交渉終了後、トラウトに電話し「2人とも真っすぐで謙虚な性格で、とても似ている」と伝えると、喜んでいたという。

 直接交渉後の数日間は代理人と細かい交渉を続け、吉報を待った。同GMは「入団すると伝えられたのは(8日の)朝に電話をもらったとき。大谷側が発表する数分前だった」と明かした。

 ◆マイク・トラウト 09年ドラフト1巡目(全体25位)でエンゼルスが指名。11年7月に19歳11カ月でメジャーデビューを飾った。翌12年にア・リーグ新人王に満票で選出。12年盗塁王、14年打点王で14、16年にMVP。6年連続球宴。世界NO・1との呼び声も高いスラッガー。