「投」「打」だけでなく、「目」も超一流だった。エンゼルスの大谷翔平投手(23)が11日、日本ハム2軍施設の千葉・鎌ケ谷で自主トレを行った。練習の合間には、契約を結んでいるアイウエア製造会社「オークリー」の測定を受けた。同社の担当者は「お世辞抜きに完璧。角膜形状、瞳孔間距離、視力など、左右差もなく、完璧。驚きました」。同社では800人を超えるプロ野球選手、トップアスリートの目の測定をしてきたというが、大谷の目はトップランクだということが明らかになった。

 測定では、単純な視力だけではなく、明暗など違った条件下での見え方など、さまざまな要素で現在の目の状態を探る。現代はスマホの使用などで、たとえ視力はあったとしても「みんな大なり小なり(衰えや欠点が)あるもの」(同担当者)だというが、大谷にはないという。左右のバランスも良く、たとえば打撃の際にコースによる見えづらさも生じない。「ご両親の遺伝もあるのだと思うけど…」と、専門家も驚きを隠せなかった。

 今後は、日本と環境の違うメジャーの球場に応じたサングラスなど、“エンゼルス仕様”のアイウエアを用意する。この日も約90メートルの遠投やマシン打撃で汗を流した大谷だが、用具に関しても渡米準備は着々と進められている。【本間翼】