メジャーの流儀にやられた。エンゼルス大谷が初の3打席連続で空振り三振を喫し、スタメン出場した試合で初めて無安打に終わった。レッドソックス先発の左腕ロドリゲスから執拗(しつよう)にチェンジアップで攻められた。左腕が左打者に対して続けざまにチェンジアップで攻めるのは日本では珍しい配球。3打席の対戦で2三振を喫し、「攻め方は今までと違った。チェンジアップも素晴らしかった」と脱帽だった。

 1打席目には「大谷シフト」を敷いていたレ軍遊撃手に、中前へ抜けそうな当たりを捕球され、遊ゴロでアウト。「ヒットコースでしたけど、向こうが傾向を見ながらやっていること」と、冷静に振り返った。左方向への打球も多いが、三塁線を空けて中堅方向を固める大胆な戦略に阻まれた。

 4打席目では内角を突かれ、3打席連続で空振り三振。初の6番(DH)での出場だったが、4打数無安打。「アプローチの仕方で良かった悪かったはある」と反省しつつ「スイング自体は悪くなかった」。今日20日(日本時間21日午前11時7分)からはジャイアンツとの3連戦。「もう1回、しっかり対策しながら、いいイメージを持って打席に入れればいい」と前を向いた。(アナハイム=斎藤庸裕)