【トロント(カナダ・オンタリオ州)24日(日本時間25日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(23)が、27日(同28日)に予定されていたヤンキース田中将大投手(29)との投げ合いを回避することとなった。ソーシア監督が明かした。前回登板でメジャー最多の110球を投げたことを考慮したとみられ、次回登板は28日(同29日)以降となりそうだ。

 大谷と田中の投げ合いがなくなった。試合前、ソーシア監督が「日曜日はギャレット(リチャーズ)が投げる。翔平については、これから状態を考慮しながら考えるが(登板は)少し遅れるだろう」と明かした。打者大谷と投手田中の対決が期待された4月28日(同29日)も大谷の負傷で流れていたが、注目の対決は再び持ち越しとなった。

 同監督は明確な理由を明かしていないが、前回20日(同21日)登板ではメジャー最多の110球を投げており、負担を考慮してのものとみられる。通常の中6日の調整なら、大谷は登板3日後と5日後に2度ブルペンに入るが、今回は登板3日後だった23日(同24日)に軽めのキャッチボールを行ったのみ。打者出場した試合後に大谷は「チームからそういうふうに言われていた」と話しており、その時点でスケジュール変更を伝えられていた模様だ。

 それでも大谷の状態について、同監督は「良い。彼は大丈夫だ」と問題ないことを強調。打者出場は今後も続けていく予定で、田中と打者で対決する可能性は残されている。この日のブルージェイズ戦も「5番DH」でスタメン出場。試合前には約30メートルの距離でキャッチボールを行った。次回登板は28日(同29日)から始まる、敵地でのタイガース戦以降となりそうだ。