ヤンキースの快速クローザー、アロルディス・チャプマン投手(30)が、今季20試合目で初めて8回途中から「回またぎ」で登板。エンゼルス大谷翔平投手を遊ゴロに仕留め、さらに9回も無失点に封じ、10セーブ目をマークした。

 2-1と1点リードした8回表2死一塁の場面で、「大谷封じ」の切り札として登場。すべて速球勝負を挑み、2ボール2ストライクからの5球目、時速101・9マイル(約164キロ)の外角速球で、大谷のバットをわずかに押し込んだ。

 今季初めて「4アウト・セーブ」の策を執ったブーン監督は「公式戦ではあまりやらないが、今日はその日だと思った。大谷は危険な打者だから」と説明。期待に応えたチャプマンは「そのつもりで準備していた。ストライクゾーンの中を攻めていこうと思った」と、大谷との力勝負を振り返った。

 試合は、ヤンキースが1点差で逃げ切り、今季のエンゼルス戦は4戦全勝となった。