ドジャース前田健太投手が7回無失点と好投し5勝目(4敗)を挙げた。故障者リスト(DL)から復帰してからは3試合目で初白星となった。

 三塁を踏ませない快投を見せた。スライダーとチェンジアップがさえ、4回まで1安打1四球5三振と危なげない投球。5回に6番シュワバーにこの日2安打目を許し、続く7番ハップにもスライダーを痛打され、無死一、二塁のピンチを招いた。しかし、8番ジメネスを高めの速球でバントを失敗させ、二塁走者が飛び出し併殺でしのいだ。結果的に得点圏に走者を許したのはこの回だけ。1番から始まる6回を3者凡退に抑えると、7回には2安打されていた6番シュワバーをチェンジアップで空振り三振に仕留めてリベンジし、1-0とリードした場面でマウンドを降りた。

 投球内容は7回、84球を投げ3安打9三振1四球無失点。防御率は3・44となった。

 ドジャースは8回に追加点を奪い、9回は守護神ジャンセンが1点差まで迫られたが2-1で逃げきった。

 試合後のインタビューで前日の移動で航空機にトラブルがあり、自宅に着いたのは午前2時だったことを明かした。それでも「久しぶりにしっかりと自分の投球ができた。DL入りでフォームが崩れていたが、整えることができた」と好投の要因を分析した。続けて「もう1回投げたかったが、これがアメリカ。納得して替わるしかない」と次回登板を見据えた。