ロイヤルズが、大阪府在住の16歳、結城海斗投手とマイナー契約で合意したことが7日、分かった。

 結城投手は190センチ近い長身から繰り出す140キロ前後の速球が武器の右腕。中学まで「河南リトルシニア」に所属した。今年3月に中学を卒業し、関東や関西の強豪校など多くの誘いを受けたがメジャー志向が強く、マイナー契約を前提に高校に進学せず。日本の中学から直接メジャー球団と契約する異例の挑戦を決めた。

 昨年はリトルシニア全米選手権の日本代表に選ばれた逸材。同じ大阪・羽曳野市出身のダルビッシュ(カブス)を目標にしている面もあるという。結城投手を知る少年野球関係者は「ポテンシャルが高く、将来が楽しみな投手。190センチ近い身長で角度もあって、腕がしなって出てくる。体ができれば大化けする可能性がある」と話した。

 メジャーは2日から海外アマチュアFA選手との契約が解禁されており、中南米出身の10代の注目選手が続々とメジャー球団との契約を決めている。解禁からの早期契約は、球団の期待の表れ。自身は8日に府内で記者会見する。