エンゼルス大谷翔平投手(24)が、「対左腕OK」を見せつける二塁打を放った。

 指名打者(DH)制のない13日(日本時間14日)のドジャース戦はスタメンから外れたが、9回に代打で登場。ド軍の4番手左腕、アレクサンダーに対して起用された。試合前の時点で対左腕は打率1割4分3厘と分が悪かったが、5球目の93・8マイル(約151キロ)のシンカーを完璧に捉え、左中間へ運んだ。

 左腕に対して代打起用されたのは、8打席目にして初。ソーシア監督は起用理由について「本拠地でも対戦しているし、どんな投手か知っていた。翔平にとっては良い感覚で打席に入れる状況だった」と説明した。6日(同7日)のドジャース戦でも対戦した左腕を2度目の打席で攻略できると踏んだ首脳陣の期待に応えた。

 これで、左腕に対しては2打席連続安打。同監督は「対左投手で彼がいい感覚になれば、左だろうが右だろうが対戦していくことになる。(左腕を打つ)能力は持っている」と話しており、首脳陣の信頼を着実に上げてきている。

 この日、主砲プホルスが左膝の炎症で10日間の故障者リスト(DL)に入った。20日(同21日)から始まるア・リーグ西地区首位のアストロズ3連戦には出場できず長打を打てる大谷の活躍が期待される。また同日、タイガース傘下の3Aトレドから自由契約となっていた田沢のエンゼルス入りも決まった。日本人の新戦力を迎え入れる祝打にもなった。(アナハイム=斎藤庸裕)