マリナーズと正式契約を結んだ菊池雄星投手(27)が、後輩との直接対決でメジャー球界を盛り上げる。7日、埼玉・所沢にある古巣・西武球団事務所をあいさつに訪れた。9年間支えてくれた球団職員の前で「決して順調なステップアップをしたわけではないが、社員の皆さんに励ましていただき、成長できました」と、感謝の言葉を伝えた。

前日6日の帰国後は、約1時間ほどのランニングで汗を流したという。8日からは沖縄で自主トレを開始する。マリナーズでは「1年間通してローテーションを守れるようにしたい」と目標を掲げる。そうなれば、自然と花巻東(岩手)の後輩であるエンゼルス大谷翔平との直接対決も実現する可能性がある。

1年早くメジャーに挑戦し、投打の活躍で新人王を獲得したメジャーの“先輩”に対し、敬意を払いながら直接対決への本音を明かす。「彼が(日本ハムで)プロ1年目から先輩後輩対決と注目され、2人は何が違うとか比較されることもありました。ずっと思っていることですけど、2人で活躍することで、野球界が盛り上がる。彼はもう結果を残しているし、僕も続くことで岩手で野球をやっている子どもたち、夢見る野球少年が、『僕もやれるんだ』と思ってもらえることができると思う」と実現を待ち望んだ。