エンゼルス大谷翔平投手(24)が、10連勝中だったアスレチックスの勢いを止める決勝打を放った。

同点の9回2死二、三塁から右前へ2点適時打。2ストライクから4球目の外角低めカーブを際どいコースに決められたが、これがボールの判定となり、その後、6球目の内角寄りの直球を捉え、試合を決めた。2回には内野安打で出塁し、この日は5打数2安打2打点。試合後の大谷の主な一問一答は以下の通り。

-2ストライクと追い込まれてからも落ち着いていたように見えたが

大谷 ボール球にも手を出してましたし、ファウルにはなりましたけど、最後に甘い球が来たので、全体的に運が良かったかなという打席かなと思います。

-自分のタイミングで振りにいけたというより、運が良かった

大谷 前の打席でチャンスで打てていなかったですし、打ちたいなという気持ちはもちろんあった。なんとかそういう気持ちだけで、ヒットゾーンに落ちてくれたかなと思います。

-打席でのアプローチの仕方は変えているか

大谷 変えてはいますね。メカニックス(フォームや体の使い方)だけではなくて、考え方もそうですし。良い当たりが捕られたりとかもありますけど、全体的に良くない打席が多いので、それが原因じゃないかなと思います。そこは技術がなかったり、単に野球があまりうまくないというところじゃないかなと思うので、できる技術を増やしていければ、もっと成長していければ、数字もついてきますし、良い打席が多くなるのかなと思います。

-10連勝中だったアスレチックスを相手に勝った

大谷 先発投手も中継ぎ投手も全体的に素晴らしい投手が多いので、その中で勝てたというのは、大きいかなと。明日もあるので、なんとか(勝ちを)拾えるように頑張りたい。

-2ストライクからの外角カーブを見逃した時、ボールだと思ったか。それとも際どいと思ったか

大谷 もちろん際どいボールかなと思います。どちらにコールされても文句を言えないですし。ボール球でもストライクになることもありますし、そこは審判も人間なので、100%正確ではないですし、その中であの球がボールになってくれたというのは、ラッキーだったかなと思います。

-ここ最近、右方向の打球が多いことに関して

大谷 右というより(ボールの)上をたたいている感じなので、ラインドライブ(の打球)も、ゴロも多いので、そういう感じじゃないかなとは思います。

-上からたたきにいっているのは意識して

大谷 (ボールを)上からたたきに、ではなくて、(ボールの)上の方をたたいている。(インパクトの)ポイントがちょっと前になっていますし、本来ならもう一つ遅らせてバットを下に入らせれば、もっと良い打球が打てるんですけど、それがちょっと自分の中で前になってしまっているんじゃないかなと思います。

-ポイントが前になっている。フリー打撃の練習の合間に足を上げていたが、改善しようという試みか

大谷 練習の一環としてですね、それを実際に試合でやる訳ではないですし。前になってしまっているなら、後ろにするために、どういう練習をすれば良いのか、後ろになっているなら、ちょうど良いところで前に持っていくためにはまた違う練習をしなければいけない。それは今、自分がどこにいるのかというのを、ちゃんと把握しないと、戻れないんじゃないかなと思います。

-ボール球となったカーブの後の心理的なアプローチはどういう感じだったか

大谷 まずラッキーだったなと。それがボールになってくれて、次の球も見られる、打ちにいけるという意味では、僕が1歩、有利に立てたんじゃないかなと思いますし。そこでたまたま真ん中の方に入ってきたので、打てたんじゃないかなと思います。