ヤンキース田中将大投手(30)が、メジャーの球宴初登板で初勝利を挙げた。日本人投手がオールスターで白星を挙げたのは初めて。先発のバーランダーに続き、2回から2番手で登板。1イニングを1安打無失点に抑えた。4番からドジャースのベリンジャー、ロッキーズのアレナド、パイレーツのベル、カブスのコントレラスら打者4人と対戦。ベルに内野安打を浴びたが、今季合計95発の超強力打線をねじ伏せ、堂々の投球を見せた。

登板後、田中は「とりあえずほっとしてます。雰囲気、余韻に浸る余裕もなかったので、あっという間に終わったなという感じでしたね。自分のボールを投げながら抑えられたらいいかなと思って、いろいろ目先を変えて、投げました」と安堵(あんど)の表情を浮かべて振り返った。

2死一塁からは高いフィールディング技術も披露。コントレラスの放った球足の速いゴロ(約154キロ)に素早く反応し、投ゴロとした。「最後のピッチャー返しも、フィールディング、ちゃんとできますよというのを見せられたので、良かったです」と笑顔を見せた。