10日、米独立リーグでアメリカのプロ野球史上初めてストライクとボールを判定するロボット審判が導入された。

この試合で主審はiPhoneと接続されたイヤホンを装着し、ドップラーレーダーを利用したコンピューターシステムによる判定結果を受信。従来どおり捕手の後ろに立ってコールしたが、一連の流れに遅滞はなかった。

なお現時点ではストライクゾーン通過後にワンバウンドしたボールの判定では人間の主審がコンピューターに勝っており、同システムではチェックスイングの判定もまだできないという。

メジャーリーグ機構のモーガン・ソード氏は「MLBとアトランティックリーグ、野球界全体にとってエキサイティングな夜。ロボット審判はかねてあったアイデアで、今夜はこれが広範囲に広まっていく最初の機会だ」とコメント。その一方で、「このアイデアの焦点のひとつは、ロボット審判が人間にとって代わるものではないということ」とし、主審にはストライク判定以上に多くの仕事があるとも話している。