カブスのダルビッシュ有投手が15日(日本時間16日)、フィリーズ戦に先発し、7回4安打無失点10奪三振と快投した。救援陣が5点のリードを守れず、5勝目は消えたが「いい投球はできた。自分の仕事に関しては満足しています」と振り返った。

最速155キロの速球に、149キロのカットボール。主砲ハーパーに対して、第2打席は147キロの高速スプリット、第3打席には113キロのスローカーブで空振り三振。繊細さと大胆さを使い分けて封じ込んだ。

4戦連続で無四球&8奪三振以上を記録したのは、1908年以降では17年ジャイアンツのサマージャに続きメジャー史上2人目。その間、26回2/3連続で無四球は今季メジャー6番目の長さだ。7月以降、8試合48回2/3で62奪三振で四球はわずか2。マドン監督が「今、ナ・リーグでベストの投手」と評するのも決して身びいきではない。

16日は33回目の誕生日。「もう33(歳)ですし、今が一番いい(状態)ので、人生で。これからもっと良くなっていくといいですね」。V争いの佳境へ向け、ダルビッシュが最強右腕の領域に近づいてきた。(フィラデルフィア=四竈衛)