9日にスティーブン・ストラスバーグ投手と、投手史上最高額の契約を結んだナショナルズだが、今冬の大型契約をこれで終了させたわけではないようだ。MLB公式サイトが伝えている。

情報筋によると、ナショナルズはクリス・ブライアント内野手の獲得に向け、カブスに最初のコンタクトを取ったという。ブライアントは今オフのストーブリーグでフランシスコ・リンドア内野手と並び、野手のトレード候補のトップに挙がっている。なお、シカゴのラジオ局「WSCR-AM」のブルース・レビン記者によれば、フィリーズもブライアントについてカブスに打診を行ったという。

ただし、MLBネットワークのケン・ローゼンタール記者は、トレード成立には時間がかかると予想。というのも、三塁手の補強を目論む球団はアンソニー・レンドンとジョシュ・ドナルドソン両内野手の契約を見届けてからブライアント獲りに向け、カブスへ最善のオファーをすると思われるからだ。

同記者はトレード成立に時間がかかるもうひとつの理由として、2015年のブライアントの出場日数について裁定が出ておらず、同選手の値段が決まらないことも挙げている。ブライアントは15年にメジャーデビューした際、最初はマイナー登録だったことから日数の関係でフリーエージェント(FA)資格の取得が21年シーズン終了後となり、不服申し立てを行っている。調停人は2週間後にも結論を出す見込みで、15年についてフルシーズンの出場と判断されれば、ブライアントは来季終了時にFAの資格を得ることができる。