MLBでロボット球審がメジャーリーグで5年以内に導入される可能性が出てきた。

MLB機構とMLB審判員協会(MLBUA)は21日、5年間の労使協定を締結。その中でボール、ストライクを自動判定するシステムの開発とテストを行うことについて、審判側が機構側に協力することで合意したという。事情に詳しい関係者2名がAPに述べた。

ロブ・マンフレッド・コミッショナーが同システムのメジャー導入を決定する際にもMLBUAが協力、助言を行うことで合意したもよう。

ロボット球審については7月の米独立リーグ、アトランティック・リーグのオールスターゲームで導入された。この試合で球審はiPhoneと接続されたイヤホンを装着し、ドップラーレーダーを利用したコンピューターシステムによる判定結果を受信。従来どおり捕手の後ろに立ってコールした。

その後同リーグのシーズン後半でこのシステムが用いられたほか、アリゾナ秋季リーグの会場ソルトリバー・フィールドでも数十試合で試験的に用いられた。

MLBは来年1Aのフロリダステート・リーグで同システムの試験導入を検討しており、テストが順調に進めば21年に3Aで導入される可能性もあるという。(AP)