【メサ(米アリゾナ州)6日(日本時間7日)=四竈衛】レッズ秋山翔吾外野手(31)が、アスレチックス戦に「1番中堅」でスタメン出場し、3打数2安打とオープン戦初のマルチ安打をマークした。

それでも、リードオフマンは目先の好結果だけを見ていなかった。2安打ではなく、反省点に挙げたのが第1打席の中飛。「この時期だからいいとばかりも言えない。最初に打席に立つ責任はあるし、やりがいも感じているところ。テーマとしてやっていきたいと思います」。第2打席の遊撃内野安打に続き、第3打席は右腕トリビノから時速96マイル(約155キロ)を左前打。打席ごとに修正した一方で、侍ジャパンでも先陣役を担ってきた自負をのぞかせた。

まだ7試合目で、依然として調整段階。だが「結果が出ない時にずっと休みという可能性もある」と、定位置が確約されている安心感はない。「欲を言えば内容も結果も欲しい。2本出たのが安心材料ということじゃなくて、1日1本ずつ出てる方が安定して打つという印象は付くと思う」。7日(同8日)は敵地ロイヤルズ戦にスタメン出場する予定。「この2本目が、明日の分じゃないことを祈るばかりです」。戸惑いを感じ、修正しながらもオープン戦の打率は3割。西武時代同様、秋山の志は高い。