【スコッツデール(米アリゾナ州)9日(日本時間10日)=四竈衛】ダイヤモンドバックス傘下に所属する吉川峻平投手(25)が9日(日本時間10日)、マイナーキャンプの初日を迎え、渡米後2年目のスタートを切った。すでに2月上旬に同地入りし、期待の若手選手が集まる「アーリー・キャンプ」に参加。2月下旬に腰の炎症を起こし、一時はペースダウンしたものの、大事にはいたらず、10日はキャッチボールを再開する予定で、徐々に本格的な調整へ進む予定だ。

全体練習とは別メニューだったものの、吉川の表情は引き締まっていた。1年目の昨季は、1Aで22試合に登板し、103回1/3を投げて防御率3・75。プレーオフに進出し、リーグ優勝に貢献した。「イメージしていたよりもやりやすい環境だった。楽しい思い出ばかりでした」。その一方で、体力強化の必要性を再認識した。「足りないものばかり。根本的に体の強さが僕には必要かなと思っています」。オフ期間のトレーニングで体重が8キロ増。たくましさを増した。

現時点ではやや遅れ気味とはいえ、順調にいけば、今季はマイナーの最激戦区と言われる2Aでプレーする見込み。「僕は野球が好きなので、野球に対する探求心みたいなものは忘れたくない。今年は結果と内容を求めていきたいです」。目標のメジャーへ向け、飛躍を期す2年目。吉川の口調は力強かった。