ブルージェイズのマーク・シャピロ会長がトロントの自宅で電話会見を行い、開幕前には最低でも1カ月の猶予が必要だと述べた。メジャーでは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開幕が少なくとも5月中旬にずれ込んだほか、春季キャンプは中断となり、再開のめどが立っていない。

家族とともに自宅待機中のシャピロ会長は「スローイングやバッティング施設がまったく利用できない選手が大勢おり、単に体を動かすための施設もおそらく限られていることを考えると、4週間未満で開幕への準備はできないと思う」とコメント。トレーニングやオープン戦をこなす猶予がほしいと述べた。

なお、大リーグ機構(MLB)と選手会は、開催中止となった試合に関し、業界全体で選手に補償する案について交渉中だが、シャピロ会長は「一両日中に」結論が出ることを期待していると述べた。

ブルージェイズはフロリダ州ダニーデンの施設で春季キャンプを行っていたが、現在は山口俊投手、韓国の柳賢振投手、元阪神でドミニカ共和国のラファエル・ドリス投手を除いて、全員が現地を離れている。シャピロ会長は「彼らはどこにも行くところがなかった」と話し、現在同施設を利用できるのはこの3人のみと語った。(AP)