敏腕代理人として知られるスコット・ボラス氏が、自身のクライアントですでに解雇されたか、解雇見込みとなっているマイナーリーグの選手について、今季の給与を支払う意向であることが分かった。MLBネットワークなどに寄稿しているジョン・ヘイマン記者がツイッターで明かしたもので、米CBSスポーツが伝えている。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、今季メジャーの開幕が延期されたことなどから各球団は経済的な打撃を被っており、コストカットに動いている。今季マイナーリーグの開催はほぼ見込めないとの判断から、球団側はマイナー選手の解雇にも着手。このところ、数多くの球団が大量のマイナーリーガーを解雇しており、この流れは今後も続くと思われている。

こうしたなか“スーパー代理人”としてならすボラス氏は、解雇は「完全に不測の事態」とコメント。荒稼ぎしているとのイメージから大衆受けは良くない同氏だが、非情な決断をした球団に代わって、マイナー選手の救済に向け立ち上がるという“温情”を示している。