MLBが10日(日本時間11日)、ドラフト会議の1巡目を開催し、サプライズ指名が連発した。全体1位は、タイガースが強打のスペンサー・トーケルソン内野手(20=アリゾナ州立大)を指名。大方の予想通りとなったが、本来は一塁手のトーケルソンを三塁手として指名するサプライズだった。もし一塁手で指名されれば、メジャーのドラフト史上では初の右打ち一塁手の全体1位になっていた。

1巡目全体2位はオリオールズが、ほぼ誰も予想していなかったヘストン・カースタッド外野手(21=アーカンソー大)を選んだ。カースタッドは左打ちの強打者で18年のカレッジワールドシリーズに出場しているが、MLB専門サイトのドラフト候補ランキングでは7位が最高だった。レッドソックスがMLB公式サイトのランキングで139位だった二塁手ニック・ヨーク(18=アーチビショップミッティ高校)を17位で選んだのも、大きなサプライズだった。

ダイヤモンドバックスは、元中日のケビン・ジャービス氏(50)の息子、ブルース・ジャービス投手(22=デューク大)を全体18位で指名した。ドラフト候補に名が挙がっている大塚晶文氏の息子、大塚虎之介外野手(22=サンディエゴ大3年)は1巡目での指名はなかった。2巡目以降は11日(日本時間12日午前6時)から行われる。