レイズ筒香嘉智外野手が1番候補に浮上した。昨季、チーム最多の53試合で1番に入り、33本塁打をマークしたオースティン・メドーズ外野手(25)が、新型コロナウイルスに感染して離脱。

開幕戦の出場が絶望視されることから、キャッシュ監督が右投手相手の際の1番候補として、出塁率の高い筒香と崔志萬内野手(29)の名前を挙げた。

17日(日本時間18日)の変則紅白戦(4イニング)は2番左翼で出場し、1打数無安打ながら1四球。前日も2四球を選ぶなど、選球眼の良さは変わっていない。練習後、オンライン会見に応じた筒香は1番について「日本でも打ったことがある。監督の言われたところで、チームのために全力でプレーするだけです」と受け止めた。新天地でより多くの打席に立てるのは、自身にとってもプラス材料と言える。

初対戦となる投手ばかりとなり、試合前から「ビデオは必ず見ます」と研究心は旺盛。待球策か積極打法の選択については「何を求めているのか話をすると思うし、質問もする」と、首脳陣の意向に従う考えを明かした。

打順だけでなく、守備シフトを含め多彩な戦法を駆使するレ軍では、適応力と柔軟性が不可欠。状況に応じた打撃は筒香の持ち味だ。「より“深い”ところで良くなるためにも、いろんな試行錯誤が必ずあると思います」。固定観念を持たず、柔らか思考で24日(同25日)、ブルージェイズとのデビュー戦へ向かう。

◆筒香1番メモ 先発1番で出場は18年10月7日広島戦と同9日ヤクルト戦の2試合だけ。ラミレス監督が本塁打のタイトルを争っていた筒香を先発1番で起用した。結果は広島戦で3四球と適時二塁打、ヤクルト戦では4打数無安打だった。