エンゼルス大谷翔平投手が今季初長打、初打点となる適時二塁打を放った。マリナーズ戦の6回2死一塁、右腕グロツの真ん中シンカーを捉えた。打球速度111・9マイル(約180キロ)で右中間フェンスを直撃する二塁打。甘い球を逃さない好球必打の打撃が戻ってきた。

投打のサイクルが二刀流のパフォーマンスに影響を与える。打者に専念した昨年、大谷は「投手を挟むと、次に打者で出るときに何を直せばいいか、分かることがある」と明かした。投手と打者を並行することで、互いに好影響を及ぼすリズムが生まれる。だが、右肘の手術から約2年ぶりの復帰登板となった26日のアスレチックス戦では1死もとれずに降板し、「3番DH」で出場した翌日も4打数無安打3三振。投打で悪い流れを引きずっていた。

この日は5打数1安打だが、マドン監督は「自信が今の彼に必要なこと。それがつかめれば、彼は進んでいける。今日は良かった」と目を細めた。次回登板は中6日で再び日曜日、2日(同3日)のアストロズ戦に登板する。打撃から投球へリズムを生み出すため、きっかけの1本とする。(アナハイム=斎藤庸裕)