メジャー歴代2位の938盗塁をマークし、1985年に殿堂入りも果たしているルー・ブロック氏が亡くなったことが分かった。81歳だった。

ブロック氏はカージナルス時代に3度のリーグ優勝と2度のワールドシリーズ制覇を経験。守備力と投手力を誇り、スピードも兼ね備えていた60年代のカージナルスにおいて、要となる選手だった。

俊足を生かして盗塁を成功させ「ランニング・レッドバード」、「ベース・バーグラー(塁泥棒)」との異名を取り、74年には118盗塁を記録した。78年にはナ・リーグの盗塁王に授与される「ルー・ブロック賞」が創設されたが、現役時代に自身の名を冠した賞が創設されたのは、ブロック氏が初めて。

79年に引退した後は、野球解説者などを務め、定期的にカージナルスの春季キャンプに顔を出すなどしていた。2015年に糖尿病のため左脚の一部を切断し、17年には血液のがんの一種である骨髄腫を患い、治療中と報じられていた。同氏の代理人は6日にブロック氏の逝去を公表したが、詳細は一切明かせないと述べている。(AP)