海の向こうでYOSHIが最初のゴールテープを切った。レイズ筒香嘉智外野手(28)がア・リーグ東地区の優勝を決めた。

メジャー挑戦1年目の今季は、コロナ禍で異例のシーズンを強いられ困難を極めた。3月にキャンプが打ち切られ、開幕が大幅に遅れた。開幕後もダブルヘッダーを含む超過密日程の大型連戦が当たり前のように続いた。「侍が日本刀を扱うように。バット1本で勝負する」と挑んだメジャー舞台。プロに入って初めて経験する優勝の裏には、現実から目を背けることなく葛藤を繰り返し、まい進した男の姿があった。


レイズ日程と筒香出場成績

(日付、勝敗、相手、開催場所、打順/位置、打数-安打)
※8・16は2試合目成績(1試合目は欠場)、9・17は1試合目成績(2試合目は欠場)
(日付、勝敗、相手、開催場所、打順/位置、打数-安打) ※8・16は2試合目成績(1試合目は欠場)、9・17は1試合目成績(2試合目は欠場)

7月24日に開幕した今季は、66日間で60試合を戦う過密日程。新型コロナウイルス陽性者は出なかったが、他球団に出た影響と悪天候で8、9月に3度のダブルヘッダー(DH)をこなした。8月7日からは10日間で2度のDHを含む11連戦、その間に2度の移動。午後8時過ぎまで試合をして移動、翌日また試合という日程もあった。8月18日からは16連戦、9月15日からは9日間で10試合とハードだった。

メッツ戦の8回、2ランを放ったB・ロー(8)を迎える筒香(共同)
メッツ戦の8回、2ランを放ったB・ロー(8)を迎える筒香(共同)
メッツに勝ち、ア・リーグ東地区優勝を決めて喜ぶ筒香(右から3人目)らレイズの選手たち(共同)
メッツに勝ち、ア・リーグ東地区優勝を決めて喜ぶ筒香(右から3人目)らレイズの選手たち(共同)