レンジャーズは26日、日本ハムからポスティングシステムによるメジャー移籍を目指していた有原航平投手(28)を2年契約で獲得したと発表した。球団公式サイトによると、総額620万ドル(約6億5100万円)で来季が260万ドル(約2億7300万円)、2022年が360万ドル(約3億7800万円)で5万ドル(約525万円)の出来高が付く。日本ハムへの譲渡金は124万ドル(約1億3000万円)。

交渉期限は米東部時間26日午後5時(日本時間27日午前7時)だった。新型コロナウイルス禍で有原は身体検査で訪れるまで本拠地球場や周辺環境を視察せず、オンライン交渉だけで合意したという。球団を通じ、英語で「メジャーでプレーする機会を与えてくれたレンジャーズにとても感謝している。成長、成功できるよう努力し続ける」と談話を出した。クリス・ヤング・ゼネラルマネジャーはオンライン会見で「先発ローテーションを安定させ、貴重なイニングを投げてくれると期待している」と語った。

レンジャーズは今季22勝38敗でア・リーグ西地区最下位。過去ダルビッシュ有投手(カブス)や上原浩治らが所属した。

有原は広島・広陵高-早大から15年にドラフト1位で日本ハム入り。今季は8勝9敗、防御率3・46。通算成績は129試合で60勝50敗2セーブ、防御率3・74。

今オフは巨人の菅野智之投手、日本ハムの西川遥輝外野手もポスティング制度での大リーグ移籍を目指している。

◆クリス・ヤング・ゼネラルマネジャーの話 貴重で内容のあるイニングを投げてくれる投手。伸びしろもある。タフさが魅力的だった。

◆ジョン・ダニエルズ編成本部長の話 若くてタフで実績もある。まだ伸びしろがあるし、交渉の過程では好奇心が際立った。選手、プロとして成長し続けようという姿勢は魅力的だ。

◆クリス・ウッドワード監督の話 成長し続けようという意欲が際立った。球団として目指しているところと一緒だ。改善と努力を続ければ、チームに大きく貢献してくれることになる。

◆有原の話 キャンプに万全で臨めるよう、いいオフを過ごす。レンジャーズのファンの前で(本拠地の)グローブライフ・フィールドで投げられることを本当に楽しみにしている。この旅路をサポートしていただければと思う。(共同)