ツインズ前田健太投手(32)が、メジャーで自身初の開幕投手を務めることが決まった。試合後、バルデリ監督が明かした。日本では広島でプロ4年目の10年に初めて開幕投手に指名され5度経験したが、メジャーでは6年目で初。大役を担う。

10年の前田は15勝8敗、防御率2・21、174奪三振で投手3冠を獲得。沢村賞にも輝き、飛躍のターニングポイントとした。中日吉見一起に投げ勝った開幕戦の記事を復刻します。(所属、年齢など当時)

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<中日1-3広島>◇2010年3月26日◇ナゴヤドーム

広島先発の前田健が、鮮やかな快投で野村新監督に初勝利をプレゼントした。4年目で初の開幕投手。最速148キロの速球で押し、5回、和田に左中間へのソロ本塁打を浴びるまでは無安打の完全投球。8回1失点の好内容を「最初から飛ばしていこうと思っていました。(開幕の雰囲気は)案外普通でしたね。絶対緊張すると思ったけど、緊張しないし」と振り返った。

投手陣を引っ張る自覚にあふれる。オフは同じ高卒の2年目中田や新人今村を連れて食事に出掛けた。ある時、昨季、ウエスタン・リーグ1試合の登板で打ち込まれた中田に問い掛けられた。

中田 投げると、結果を求めてしまうんです。

前田健 おれも1年目は2軍の試合でめっちゃ打たれた。でも、自分がどういうタイプの投手なのか、常に考えて投げていた。

1年目から結果にとらわれず、冷静に将来の理想像を追い求めた。自らの経験談を話すことで、若手のヒントにしてほしかった。この日、左前適時打を放つなど攻守で大活躍した前田健は言う。「先発は僕が引っ張っていくくらい、中心になります」。最高のスタートで、1勝目を手中にした。【酒井俊作】