エンゼルス大谷翔平投手(26)が、メジャーで初の“リアル二刀流”として投打で活躍した。
「1番投手」で出場し、18年のサイ・ヤング賞左腕スネルと対戦。試合開始直後の第1打席で中前打を放ち、3回の第2打席は四球だった。第3打席では左中間へ安打を放ち、2打数2安打。オープン戦22打数14安打で打率を6割3分6厘とした。
投手では4回2安打1失点、2四球5奪三振の結果だった。直球の最速はメジャー自己最速となる101・9マイル(約164キロ)をマーク。途中交代後、投打での出場を振り返った。
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-DH(指名打者)を解除して、両方やってみて
大谷 DHを解除したかどうかよりも1番バッターとして出るのが、あまりなかったので。1番としての仕事はできたかなとは思います」
-疲れは
大谷 塁にいましたけど、盗塁したわけでもないですし、特にはなかったかなとは思います。
-シーズン中も投打で同時に出場したい気持ちは
大谷 自分自身で打って点を取るならそれだけで楽になるというか、取ってもらった点数というのはどうしても大事に大事にしたがるところもあると思う。もし自分で取れるなら、自分で役割もやったという自信もあると思うので、よりアグレッシブにマウンドでも攻められるかなと思います。
-二刀流を見せることができる楽しみは
大谷 そうなるように頑張りたいなと思ってこっちに来ましたし、逆に2、3年間、そういう活躍ができなかったというのは期待されてただけにふがいないなという気持ちはもちろんあったので、頑張りたいなと思っています。
-タティスへの1球が101・9マイル(約164キロ)をマーク。直球を決めにいったときのバランスはどうか
大谷 悪くはなかったんですけど、もうちょっと真ん中の高めのボール球ぐらいに狙って投げてるので。それが引っかかって真ん中にいって、球威があった分、ファウルにはなったんですけど、あそこが狙い通り、しっかりとボールゾーンの釣り球にいければ、もっといい結果になったんじゃないかなと思います。
-タティスをしっかり抑えた
大谷 意識というか、いいバッターなのでやっぱり、注意しないといけないな、というのがあるかなと思いますね。実際投げてみて、最後のポップフライも僕の投げ損じなので、ラッキーだなというのは正直あるんですけど、それに対してしっかりと良いアングルでコンタクトしに来てるというのもありますし、ボール球を見送るときも姿勢もさすがだなって思うところもあるので、それは投げながらでも、いい勉強になるかなと思います。
-投打で同時に出場するのは日本ハム時代の17年10月以来。充実感は
大谷 向こう(パドレスの先発スネル)も打ってますし、特にその、特別なことはっていう感じですけど、1番バッターとして出るのがあまりないことなので、どちらというと、ピッチャーやりながらっていうよりも1番バッターとしてしっかりとこう、打線の一人として、どういう役割が出来るのかっていうところのほうが、大事かなと思います。
-今日の起用の経緯は
大谷 シーズンでもしかしたらやる可能性もあるので、どちらかというと、ぶっつけ本番でやるよりは、ある程度その、流れも分かってるほうがいいと思いますし。チームとしても1番として入ったときに、どうかなっていうところがあると思うので、把握しておきたいっていうのは、あるんじゃないかなと思う。開幕前にやっぱりやったほうが良いよねっていう感じは話してましたね。
-メジャーでは今まで、投打で同時に出場する話し合いも出来なかったと推測するが、話し合いが出来ているということについて
大谷 1年目投げてはいましたけど、春のキャンプも全然打てなかったですし、公式戦で打ち始めましたけど、正直、実力なのかどうなのか、見定めるのもチームとしてもあるとは思う。1年目、2年目、バッターとして多く出て、ある程度、成績も残したところで、バッターとしてのそういうところが評価されているのかなというところも感じますし、だったら投げるときに打った方がいいよねっていうところかなと思います。
-同じ試合での成績が際立つ。集中力が高まる
大谷 僕の成績がいいうんぬんというより、相手としたらやりづらいのかなというのが正直なところかなと思います。僕が相手でもDHを外されて打席に来られたら、やりづらいというのはあるので、もちろん四球を出すわけにもいかないし、甘く攻めたらもしかしたら打たれる可能性もあるし、そういうところじゃないかなとは思ってます。