レッドソックス沢村拓一投手(32)が、オープン戦3試合の登板で、1回1安打無失点1四球1奪三振と好投した。

納得できるほどではなくても、確かな進歩を実感できる登板だった。「結果ではなく、自分の意図する球が前回より多く投げられたと思います」。5回から3番手として登板。先頭の2番アロザレーナに三塁線を破る二塁打を浴びたが、続くメドーズを二飛、4番ディアスを投ゴロに打ち取った。5番ブロッソーにはフルカウントから四球を与えたものの、6番ローを空振り三振に仕留め、今オープン戦で初めて無失点に抑えた。

過去2戦は、速球とスプリットの制球に苦しんだ。だが、この日は23球中、ストライク14球、ボール9球と徐々に安定。キャンプも終盤に入り、着実に修正が進んでいるところを実証した。4月1日の開幕まで、これからが最後の仕上げの段階となる。「全体的に(いい)球の確率を上げていきたい。もっともっと良くなった状態を続けられるように頑張りたいです。(開幕まで)10日間もあると思うか、10日間しかないと思うか」。メジャーデビューへ向けて、沢村の表情が一段と引き締まってきた。