レッドソックス沢村拓一投手(33)が、2日のオリオールズとの開幕戦で無失点デビューを飾った。0ー3の9回に登板し、1回を1安打無失点、1三振。試合後に「いいスタートラインに立てたと思う」と振り返った投球は、地元メディアにも好印象を与えた。

テレビ局NESN電子版は「非常に良かった。試合終盤での中継ぎ陣の重要なピースになり得る」と伝え、地元紙ボストン・グローブ電子版は「3球種を駆使し、打者のバランスを崩した」と高評価。

地元メディアMASSライブは、かつて守護神を務めた上原浩治氏のスプリットと比較した記事を掲載。上原は13年に73試合で防御率1・09を記録し、ワールドシリーズ制覇。同記事によると、同年のスプリットの割合は48・6%で、平均球速は81・6マイル(約131・3キロ)。一方、この日の沢村はスプリットで最速93・4マイル(約150・3キロ)をマークしており「上原と同様に沢村もスプリットの前評判が高かったが、球速は上原よりも断然速かった」とした。また、MLBの公式データ解析システム「スタットキャスト」が導入された15年以降、スプリットと判定されたボールで93マイル以上を記録したのは沢村で6人目。